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BOOK

改訂新版インターネット講座
著者
有賀 妙子
吉田 智子
大谷 俊郎
判型
A5判 276ページ
定価
本体 2200円+税
ISBN
978-4-7628-2830-0
発刊日
2014年2月20日

Distribution

株式会社 北大路書房
〒603-8303
京都市北区紫野十二坊町12-8
TEL 075-431-0361(代表)
FAX 075-431-9393
http://www.kitaohji.com

「7章 Webページのテスト、評価と運用」の演習問題の解答例

演習問題の解答を導くための解説

制作したページをテストするプロセスです。
複数のブラウザ環境で動作確認を行うことは大切です。どの環境でも体裁(見栄え)が同じになることが最終的な目的ではありません。環境が変わっても大きな表示の乱れがなく、伝えたい内容が伝わるかどうかを確認します。

文字だけでのブラウズ

p.145 図7.1(g)のテキストべースのブラウザ(lynx)は、文字情報だけが表示されるブラウザで、音声ブラウザや点字ブラウザを使っている人にとって、ページ内容がどう伝わるかを体験するのに役立ちます。

HTML文法チェッカであるAnother HTML-lint Gateway(http://openlab.ring.gr.jp/k16/htmllint/htmllinte.html)では、テキストベースブラウザでの表示を見ることができます。

自分が作成したページのURLあるいはローカルコンピュータでのファイル名を指定し、「出力について」の項目で「テキストベースブラウザでの見え方の表示」をlynxまたはw3mに指定すると、チェック結果のページからテキストベースブラウザの表示が見られます。w3mはlynx同様のテキストブラウザです。

ネットワークスピードを変えてのテスト

さらに可能であれば、ネットワーク接続に関しても、異なる環境でテストしたいものです。高速ネットワークに接続されている場合と、ダイアルアップ接続のように低速なネットワークの場合との両方で、ロード時間をテストしてみるといいでしょう。Webページのデータ量に関して、再検討が必要と認識されることもあるでしょう。

チェックリストを使っての確認

クラスメイトや友人に、実際の読者になってもらい、制作したページ評価を聞く機会をもってください。インターフェースデザインチェックリストや、Webページ評価チェックリストを使って、他の人チェックしてもらうと、読者が自分のページをどう見るかが具体的にわかるでしょう。きれいなイメージやアニメーション、マウスに反応する機能などをもつWebページは、目を引きやすく、つい「いいページ」だと思いがちです。しかし、それらがWebページの必要条件でも、「いいページ」にする要件でもありません。チェックリストを使わずに評価すると、そのような「目を引く」要素を高く評価する傾向があります。情報提示手段としてのページを包括的に、冷静に判断してもらうためにも、チェックリストを使うことは役に立ちます。