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BOOK

改訂新版インターネット講座
著者
有賀 妙子
吉田 智子
大谷 俊郎
判型
A5判 276ページ
定価
本体 2200円+税
ISBN
978-4-7628-2830-0
発刊日
2014年2月20日

Distribution

株式会社 北大路書房
〒603-8303
京都市北区紫野十二坊町12-8
TEL 075-431-0361(代表)
FAX 075-431-9393
http://www.kitaohji.com

「2章 電子メールのコミュニケーション」の演習問題の解答例

演習問題(1)の解答を導くための解説

コミュニケーション方法を比較する人が、普段どのような方法を使って誰とよくコミュニケートするかで、判断は異なることでしょう。
ここでは、たとえば「相手は世界のどこかにいる大人」を想定してみましょう。その相手とここであげた手段でコミュニケートした場合の「便利さ」をさまざまな観点から比較します。

◎が一番多くついた手段はどれでしたか。郵便封書であった人も、電子メールであった人もいるでしょう。そして、それらは相互に補完しあうものであるはずです。電子メールを含めて複数のコミュニケーション手段をもっている私たちは、その特性を理解して、相手とコミュニケーションの特性に合わせた手段を選択できる力ももたなくてはなりません。

演習問題(2)の解答例

まず、自分で相手から頼まれた内容を具体的に想定します。たとえば「京都に家族で2泊3日で旅行したいが、どこかよさそうなところを紹介してくれ」と頼まれたとしましょう。

メールの相手が違っても、基本的に伝える情報量は変わりません。この点で、家族がお世話になっている知人へのメールも高校時代の親友へのメールも同じといえます。しかし、ことば使いや文章のニュアンスは相手によって変わります。
また、電子メールに慣れれば慣れるほど、簡潔に表現することが多くなり、それは下手をすると「ぶっきらぼうな、怒っているような」文章になってしまうことがあります。この点にも注意して、同じ情報を伝えるメールを相手を変えて書いてみましょう。
件名(subject)は「accomodations in kyoto」、日本語であれば「京都での宿」のようにします。



【家族がお世話になっている知人へのメール例】 いつもお世話になっています。京都においでになるとお聞きしました。どの タイプの宿がお望みなのか、わからないので以前利用したことのある宿をそれ ぞれに紹介します。料金は目安ですので、確認してください。 ●日本旅館 「h旅館」(電話番号 075-***-****) 八坂神社の南側の門を出た所にある旅館です。京都らしいおちついた旅館 ですが、家族づれも多く、気楽に泊れると思います。(料金15000~20000円) 「t旅館」(電話番号 075-***-****) 京都の繁華街の中心から歩いて3分ほどのところ(河原町通り高倉下る)に ある旅館です。朝食だけを出すエコノミー旅館ですが、静かで清潔です。 (料金8000円) ●ホテル 「sホテル」(電話番号 075-***-****)   6ヶ月前にオープンした新しいホテルです。地下鉄の五条駅に近いので 便利です。(料金ダブルルームで15000円) 何かありましたら、またいつでもご連絡ください。
【高校時代の親しい友人へのメール例】  久しぶり、元気ですか?京都に旅行するとのこと。楽しみですね。ベストな 宿かはわからないけど、知っているいくつかを紹介します。 ●日本旅館 「h旅館」(電話番号 075-***-****) 八坂神社の南側の門を出た所にある旅館。京都らしいおちついた旅館。 家族づれもok。(料金15000~20000円) 「t旅館」(電話番号 075-***-****) 京都の繁華街の中心から歩いて3分ほどのところ(河原町通り高倉下る)に ある旅館。朝食だけを出すエコノミー旅館。泊るのを安く押さえておい しいものを外で食べるにはここがいい。(料金8000円) ●ホテル 「sホテル」(電話番号 075-***-****)   6ヶ月前にオープンした新しいホテル。地下鉄の五条駅に近いので、 どこに行くにも便利。(料金ダブルルームで15000円) 正確な料金は自分で確認してください。予算を教えてくれれば、もっと高いと ころも紹介できます。必要なら連絡ください。

演習問題(3)の解答例

質問をする場合、的確に状況と聞きたい点を伝えることが大切です。
この問題の例では、質問とともに次のような情報もあわせて伝えます。

  • 使っているパソコンの機種(相手と同じとわかっていても確認のために明記する)
  • 今の状況(この例だと、windowsは使っているのか、他の部分は理解できているのかなど)

演習問題(4)の解答例

インターネットによるメールを、携帯電話によるメールと比較した場合のそれぞれの長所と短所は、次のようになるでしょう。

インターネットによるメールの長所

  • 文字入力にキーボードが使える。
  • 文字が読みやすい(文字表示にcrt画面が使えるため)。

インターネットによるメールの短所

  • 立っているときや、歩きながら操作することがかなり難しい。
  • 通常、受信ボタンを押すことで、届いたメールが読める状態になる。

携帯電話によるメールの長所

  • 移動中などにも読み書きできる。
  • 通常、メールが届き次第、携帯電話側に連絡される。

携帯電話によるメールの短所

  • 通常、文字入力にキーボードが使えない。
  • 文字が読みにくい(文字表示の画面が小さいため)。

相互のメール交換での注意点

  • お互いの読み書き環境の違い、お互いの文化の違いを知る。
  • 絵文字の利用に注意する(携帯でメールを書く側)。
  • 文字数の制限に注意する(パソコンでメールを書く側)