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BOOK

改訂新版インターネット講座
著者
有賀 妙子
吉田 智子
大谷 俊郎
判型
A5判 276ページ
定価
本体 2200円+税
ISBN
978-4-7628-2830-0
発刊日
2014年2月20日

Distribution

株式会社 北大路書房
〒603-8303
京都市北区紫野十二坊町12-8
TEL 075-431-0361(代表)
FAX 075-431-9393
http://www.kitaohji.com

「1章 インターネットでできること」演習問題の解答例

演習問題(1)の解答例

本文で紹介したインターネット上のアプリケーション(ソフトウェア)を さまざまな目的に活用することができます。たとえば電子メールや電子ニュー スを利用した医療相談、Webを利用したオンライン取引などです。本文で述べ たアプリケーション以外にネットワークを介したバンキングシステムがすで に実用化されています。

演習問題(2)の解答例

匿名性のプラス面

  • 匿名であってはじめて、自由に発言できることがある。例えば、世論調査や意識調査、内部告発など匿名の方が望ましい場合がある。
  • 言論の自由が認められていない状況下では、匿名で意見を述べられることは社会的な利益につながることもある。
  • プライバシー保護の観点から匿名を望むこともある。

匿名性のマイナス面

  • 匿名で他人の著作物をwebページに公開し、著作権を侵害することが起こる。
  • 犯罪に関係した情報を匿名で発信する者が現れる。
  • 匿名のメールを利用した無責任な投書、個人攻撃が起こる。

解説

匿名性にはプラス面とマイナス面があり、匿名性をなくすべき/守るべきという二者択一的に断じることはできません。プライバシーを保護するという名のものに、匿名性を悪用し、他のシステムを破壊したり、誹ぼう中傷したり、他人の利益を不当に害する行為が問題で、それを排除する必要があります。

電子メールをやりとりしたり、webページへアクセスすると、サーバやプロバイダに何かしらの足跡が残り、そこから問題行為をする者をたどることも可能です(そういう者は、みつからないようにいろいろの手段をとってきますが)。現在、情報は各組織の判断の元で管理されていますが、そういった通信データを、プライバシーの観点からどのように保護するのか、犯罪があった場合に、そのデータをどう的確に使うのかといった法的、社会的ルールの確立が必要だと考えます。

演習問題(3)の解答の考え方

演習問題(3)は、演習問題(1)とほぼ同じ解答を期待する設問でした。 そこで、演習問題(3)の解答としては、自分がすでに利用している、あるいは、友人が利用している、より具体的な項目を書き上げてみてもらえればと思います。 たとえば、次のようなものになるでしょう。

  • ある図書館の蔵書を検索する。そして可能なら、ネット上から予約をする。
  • オンラインショッピングで、書籍を購入する。
  • 自分の銀行口座からの振り込み、振り替えを実施する。

演習問題(4)の解答の考え方

電子商取引を行なう場合、画面上に入力する自分のクレジット番号や住所などが、悪用されることがないかなどについて、十分に注意する必要があるでしょう。