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第47回 草の根ネット活動こそ地域ネット構築の心髄!



1999年2月号 UNIX USER誌掲載「ルート訪問記」の過去記事

第47回 草の根ネット活動こそ地域ネット構築の心髄!

今回は、福岡県南部および佐賀県東部に位置する「久留米・鳥栖地
域インターネット協議会 [注1]」のネットワーク構築とユーザー・
サポートについて、久留米工業大学の佐塚秀人(さづか ひでと)
さんと小田まり子(おだ まりこ)さん、福岡工業短期大学の小田
誠雄(おだ せいお)さん、さらに柴田尚明(しばた ひさあき)さ
ん、古賀幸一(こが こういち)さんにお話をお聞きしました。


*久留米・鳥栖地域にインターネットの口を作ろう!

私(以下Y):こんにちは。前号で紹介したLinux Users MLの九州
向けメール配送サーバー(his.ktarn.or.jp)は、久留米・鳥栖地
域インターネット協議会(以下、協議会)によって運営されている
とのことなので、協議会についてより詳しくお聞きしたいと思いま
す。まずは、協議会が生まれた背景を教えていただけますか。

佐塚さん(以下Z):では最初に、この地区でのインターネット接
続の歴史からお話ししましょう。久留米工業大学がUUCPでJUNET[注2]
へ接続したのが1988年のことで、その後’91年にはWIDE [注3] へ
接続しました。そして、’92年には久留米大学医学部がJAINへ接続し、
UUCPによるメール交換を開始しました。

 このころ、九州地域では九州地域研究ネットワーク(以下KARRN
 [注4])を中心とした活動が開始されており、九州大学にはKARRN
の箱崎NOC [注5] が設置されていました。ただ、久留米・鳥栖地
域の各団体が箱崎NOCに対してそれぞれ接続していたのでは、コス
ト面での負担が大きくなってしまいます。そこで、KARRNの久留米
NOCを作りたいと思うようになったのです。

 また、箱崎NOCは専用線接続しか対応していません。久留米・鳥
栖地区は比較的大企業が少なく、中小企業を中心に成り立っている
ため、ダイヤルアップ接続ができる環境も必要でした。

 そこで、’94年6月に協議会の前身となる「久留米・鳥栖地域イ
ンターネット研究会」を作り、

 ・KARRNの久留米NOCの設置
 ・久留米・鳥栖地域技術振興センターの接続
 ・地域組織のKARRNへの接続
 ・ダイヤルアップによる地域実験ネットワークの運用

という活動を進めていくことにしたわけです。この結果、中小企業、
個人会員の参加者が飛躍的に増加し、外部アクセスに対応するモデ
ムが4台しか用意されていなかった時期に、ユーザーが150人を超
えるほどの盛況ぶりとなりました。

 その後、「きちんと組織化しましょう」ということで、’95年4
月に「研究会」を「協議会」に発展させました。’96年4月からは
商用ネットワーク(IIJ)との接続による地域プロバイダ事業を開
始し、5月からは一般向けダイヤルアップ接続サービス「インター
ネット久留米」も開始しました。’98年3月末には、「インターネッ
ト久留米」の利用者が1800人を超えたことから、同年4月にプロバ
イダ事業を久留米L域情報株式会社に移管しました。

柴田さん(以下S):協議会の委託によって私が管理しているサー
バー(his.ktarn.or.jp)が久留米L域情報株式会社に置かれ
ているのも、そのような経緯によるわけです。

Z:このサーバーの最大の特徴は、SINET側(学術系)とIIJ側(商
用)の両方と接続していることです(図1)。両方を接続するゲー
トウェイを配置し、ルーティングを行っているため、どちらに対す
るアクセスも非常に高速です。

S:現在、サーバー自体はIIJ側のネットワーク内に置かれていま
すが、大学ドメインへのメール配送はSINET側にある(佐塚さんが
管理する)リレー・サーバーへ向かって投げるようになっています。
つまり、ここのマシン・ルームは、(内部的には)学術系ネットワー
クと商用ネットワークとのちょっとしたIXP [注6] になっている
わけです。

Z:具体的には、学術系のNOCとしては久留米大学、久留米工業大
学、久留米高等専門学校、大谷短期大学が接続しており、KARRN経
由でSINETへつながっています。同じマシン・ルームにはIIJ接続の
商用ネットもあるため、各学校から企業側に内部経由でメールが送
れたり、企業が大学側のニュース・サーバーを見に行くことも可能
です。最近でこそ、SINETのスピードは改善されてきましたが、以
前はSINET側へのメールやニュースの配送が非常に遅いため、返事
を書く前にその話題が終結していることもあるほどでした。そのた
め、内部での双方向乗り入れ運用は、非常に評価できるものだった
のです。

 ちなみに、私が旗を振ってきた「研究会/協議会」の活動は、一
度、電気関係学会の九州支部大会で話したこともありましたし、委
託研究開発として補助金を得て実施したので委託研究開発結果報告
書 [注7] をWebにあげてあります。環境構築についてのより詳し
い内容は、そちらをご覧ください。

 考えてみると、’94年のスタート当時、われわれの活動は「久留
米・鳥栖地区に大手プロバイダが参入することはないだろう。自分
たちがやらないと、地域ネットワークの未来はない……」という神
聖な活動だと信じていたのですが、現在では非常に多くのプロバイ
ダが参入しています。これは、どこの地域でも同じような感じでしょ
うね。


*「無料、無保証、無責任」の世話焼き隊

Z:ハードウェアの接続関係がすでに安定しており、また運用を一
企業に移管したため、最近の協議会としての活動は、もっぱら地域
のインターネット利用者グループを支援する活動に移っています。

 久留米市自体も、地元の企業や九州電気通信管理局と共に「久留
米情報未来21プロジェクト」を開始しています。これはCATVを使っ
たネットワークで、医療・福祉・教育を充実させるために動いてい
ます。そこで、協議会も「このネットワークの応用方法を考えてい
こう」ということで、50歳以上の方を対象とした「シニアネット久
留米」というグループと、女性を対象とした「レディース・ネット」
の活動を始めました。前者はかなり活発に活動しており、その中の
1つが「世話焼き隊 [注8] 参上!」です。これは、インターネッ
トに接続できなくて困っている人の家に行き、接続のお手伝い(ボ
ランティア)をするものです。世話焼き隊の隊長は岡 晃一郎さん
で、ほかに古賀さんも活発に活動されています。

Y:では、古賀さんに世話焼き隊ができた理由と活動内容について
教えていただきましょうか。

古賀さん(以下K):世話焼き隊ができたのは、あるメール初心者
が「インターネット久留米」のメーリング・リスト
(ktarn-general@ml.ktarn.or.jp)あてに半角カナで投稿したこと
がきっかけでした。「半角カナは、使わないようにしてください」
という指摘が、その方にとって非常にきつく思えたらしく、「素人
にも分かるように、使ってはいけない理由をもっとやさしく教えて
ください」との意見が出ました。これをきっかけに、「文面によっ
ては、初心者が怖がってインターネット環境を楽しめなくなってし
まうのではないか? 質問者の地域は限られているのだから、出か
けて行って親切に教えてあげよう」ということになったのです。

 実際、ネットワークのベテランと初心者には、大学教授と小学1
年生ほどの開きがあると思います。「マニュアルを読め!」 とい
う正統派のアドバイスだけでは、初心者はなかなか先に進めないこ
とを自分自身が体験していたので、当初からサポートの階層構造を
意識していました。すなわち、「初心者」→「中学生程度の私たち」
→「大学生クラスの技術者」→「大学教授クラスのネットワークの
専門家」という具合です。現在のところ、世話焼き隊の仕事は中学
生程度で事足りていますが、私たちも上位者の話を聞くことでスキ
ルアップしていきたいと思っています。

 今後、小・中学校でもネットワーク利用が進むようなので、地元
の小・中学生に対しても何らかの「世話焼き」ができればと思いま
す。

Y:具体的には、どのようなサポートをされるのですか。

K:主なサポート内容は、ダイヤルアップ接続を行って、メールが
読み書きできる環境を整えることです。そのほかは、Webブラウザ
の利用、プリンタの設定、Webコンテンツ作成の相談ですね。

Y:有料のサポート会社との違いは、ずばり何でしょう。

K:無料、無保証、無責任。すなわち、「必ず解決する保証はでき
ません。ベストは尽くしますが責任はとりません。それでよければ
依頼してください」です。

Y:初心者にとっては、世話焼き隊は強い味方だと思います。今後
のますますの活躍をお祈りしています。


*レディース・ネットの活動を推進

Z:もう一方の「レディース・ネット [注9]」については、小田
まり子さんがメーリング・リストの管理人をされているので、直接
紹介してもらいましょう。

小田まり子さん(以下M):女性向けのコミュニティ誌 [注10]
「Norma Jean(ノーマジーン)」の編集をしている方々が、「イン
ターネットを利用して女性のネットワークを作りたい」という希望
を持っていらっしゃったので、これに協力するという形でレディー
ス・ネットの活動を始めました。

 また、’98年6月からは「女性のためのインターネット講習会」
(以下、講習会)の講師を担当しており、9月の講習会には21〜74
歳の女性の方が参加してくださいました。講習会のあと、いろいろ
な方からメールをいただくのが1つの楽しみです。

 この講習会にはさまざまなレベルの方が参加されるため、

 ・インターネットとはどのようなものか
 ・電子メールの読み書き法
 ・Webの検索方法を紹介
 ・SOHOで働いている人のページを紹介
    (投資額別の環境と仕事内容など)

という内容を説明するようにしています。

 メーリング・リストの方は’98年9月にスタートしたばかりです
から、メンバーはまだ20人程度ですね。講習会を受けた方が中心に
なりますが、別の講習会や人を通じて会の存在を知り、入会された
方もいらっしゃいます。メーリング・リストの構築法としては、
FML [注11] などのソフトウェアを用いたわけではなく、
/etc/aliases に直接メール・アドレスを書き加えていく方法を採
用しました。

Y:メーリング・リストの内容は、PCについての話と一般的な世間
話、どちらが多いのでしょうか。

M:最初は、PCやインターネットに関する質問が多かったですね。
たとえば、だれかが「チャットにハマっています」と発言されると、
「チャットって何ですか?」という質問が出たり、「メーリング・
リストに返事を書いてください」と書くと、「メーリング・リスト
に返事を書くには、どうすればよいのですか?」という質問が流れ
る程度のものでした。

 しかし最近では、「2000年に会社を作ろう」をテーマに掲げてお
られるフリーランスの女性の方や、「転勤族奥様講座」なるWebペー
ジを作るために一生懸命勉強されている女性、仕事の傍ら障害者援
助ボランティア活動の一環としてパソコン・クラブを結成されてい
る女性など、多種多才なメンバーの皆さんが、いろいろな話題を提
供してくださっています。もちろん、女性ならではの旅行の話から
「どこそこのラーメン屋さんはおいしいよ」といったローカルな話
題まであり、中にはネットを離れてお会いする機会も生まれていま
す。

Y:もともと元気のある女性が、このようなツールを手にすること
には、大きな可能性 [注12] がありそうです。インターネットを利
用する女性の数も増えてきたようですね。

M:以前、「インターネット久留米」の女性の割合は10パーセント
程度だと聞いていたのですが、’98年9月末では女性14パーセント、
男性86パーセントと、女性の割合が徐々に増加しつつあるそうです。
また、11月1日と3日に久留米工業大学で開かれたインターネット
公開講座の参加者84名のうち、ちょうど半分は女性でした。このよ
うに女性の参加者が多いのは珍しく、「女性ネットの活動も意味が
あるかな」と最近思い始めたところです。

Z:久留米市はもともとお医者さんの多い地域 [注13] で、学識レ
ベルの高い人が多く、そういった人がコンピュータに興味を持つわ
けですから活用能力も高いようです。私は、本当はLinuxのドライ
バを書くことの方が好きなのですが、最近では一般向け講習会で
「Webページの作り方」を教えるような機会が大変多くなっていま
す。ハード面の整備が終わったいま、より重要になっているのはソ
フト面でしょうから、草の根活動はどんどん応援していきたいと思っ
ています。


*便利なフリーのソフトウェアが続々登場

Y:前号では、10月4日の『Linuxユーザー会九州オフ』のときに、
手元のパネルで方向やズームが操作できるライブ・カメラでの写真
撮影を紹介しました。このツールを作成した福岡工業短期大学の小
田誠雄さんは、ほかにも便利なツールをたくさん作っていらっしゃ
るようなので、紹介していただくことにしましょう。

 『Linuxユーザー会九州オフ』で小田さんが撮影された写真は、
かなり高速にWeb上で見れるようになっていましたが、あれも専用
ツールの威力だそうですね。

小田誠雄さん(以下O):あっという間に、撮った画像データを
Webページで閲覧できるツールは、私自身、自分が撮った写真を楽
してWebページに置きたいために作成しました。小型サイズの画像
データを自動的に作ったり、コメント(テキスト)をうまい具合い
に配置してくれたりしますから、Webに画像データをあげる手間が
かなり省けます。

 このツールは「CGIを利用した簡易イメージブラウザimgbrow [注14]」
という名前で、実体はPerlで書かれたCGIプログラムです。特徴は、

 ・最初の画像データを指定すると、連続番号の画像データをイン
    デックス表示
 ・写真ごとのコメント挿入機能
 ・アイコン・イメージ作成用Perlスクリプト
 ・画像データの名前、連番調整用Perlスクリプト

などです。

Y:なるほど、これは便利ですね。

O:別のツールとしては、同じくPerlで書かれたCGIプログラムの
「CAI作成ツールQAWAII [注15]」というものもあります。これは、
Webブラウザから利用可能なCAI(Computer Aided Instruction)教
材が非常に簡単に作成できるもので、教育機関における使用、およ
びその他の組織(個人を含む)における非営利目的での使用が可能
です。また、ほかにもたくさんのツール [注16] を作成しています。

Y:QAWAIIを作られたきっかけは何でしょう。

O:このツールを作成した最大の理由は「楽したい」です。最初の
年は少し大変ですが、2年目からはかなり「楽」できますよ。

 現在、QAWAIIそのものについても大改定中です(オーサリング・
ツールを準備しています)。公開までには半年くらいかかるでしょ
うが、これが完成すればHTMLやMuleの使えない人でもCAI教材が作
れるようになるはずです。

Y:素晴らしいですね。便利なツールをご紹介していただき、あり
がとうございました。



[注1]  久留米・鳥栖地域インターネット協議会

福岡県南部および佐賀県東部を中心とした地域でのコンピュータ・
ネットワーク技術の向上・普及、インターネットを活用した地域情
報化などを目的に、’94年6月21日に設立された協議会。


[注2]  JUNET

’84年に、慶應義塾大学、東京工業大学、東京大学のUNIXホストを
UUCP接続し、研究者間相互の情報交換の場として開始された実験的
ネットワーク。基本的な接続形態はUSENETの影響を強く受けており、
運用開始当初から電子メール、ネット・ニュースを配布していた。


[注3]  WIDE

JUNETの創立メンバーである村井 純氏を中心に設立された日本国内
の学術インターネット。WIDEでは、各ワーキング・グループを設置
しており、プロトコルの開発や実装、ファイアウォールの研究を行っ
ている。また、国内の学術インターネットとしては、WIDE以外にも、
学術情報センターが運営するSINET、国公立大学間を結ぶJAINなど
が存在する。


[注4]  KARRN

Kyushu Area Regional Research Networkの略。「カーン」と呼ぶ。
九州大学、九州工業大学、近畿大学九州工学部、佐賀大学を参加組
織として’92年4月27日に九州地区の地域ネットワークとして仮発
足し、同年5月13日に大分大学を加えて正式に発足した。


[注5]  NOC

Network Operation Centerの略。インターネットなどでバックボー
ンを構成する拠点のこと。


[注6]  IXP

Internet eXchange Pointの略。インターネット・プロバイダ間の
相互接続を目的として設置されたNOCのこと。これによって、無駄
なトラフィック中継が減少する。


[注7]  委託研究開発結果報告書

「久留米・鳥栖地域における実験的情報ネットワークの構築とその
利用に関する研究」と題して、平成6年度版と平成7年度版
が公開されている。


[注8]  世話焼き隊

’97年9月15日に「インターネット久留米」のメーリング・リスト
がスタートし、その直後に世話焼き隊への依頼Webページが完成し
た。’98年10月現在のサポート担当者は、21人で構成されている。


[注9]  レディース・ネット

久留米レディースML(KLML)という名前。


[注10]  コミュニティ誌

“Norma Jean”とは、Marilyn Monroe(マリリン・モンロー)の本
名。「素顔の私で」という意味で、このようなタイトルが使われて
いる。発行部数は約4万部で、久留米地区で無料配布されている。


[注11]  FML

深町賢一氏によって作成されたメーリング・リスト・サーバー・パッ
ケージ。「日本人によって作られたため、日本語ドキュメントが提
供されている」、「メーリング・リストの運用方針がメニューによっ
て設定できる」などの理由により、広く普及している。詳しくは、
http://www.fml.org/fml/ 参照。


[注12]  大きな可能性

Linuxの発展に代表されるフリー・ソフトウェアの成長は、「大学
院生などの行動力や時間のある人々が、ネットワークというツール
を手にしたことが原因である」と筆者は思っている。同じく、行動
力や時間のある人々の多い、女性パワーやシニア・パワーが、この
ツールを手にしたときに何が起こるのか、非常に楽しみである。


[注13]  お医者さんの多い地域

佐塚さんによると、久留米市の医師の人口密度は、日本第3位であ
る。「石を投げると医者に当たり、医者がけがをしたら、そこに外
科医がいる町だ」といわれている。


[注14]  imgbrow

小田誠雄さんが作ったCGIプログラムで、あっという間に画像デー
タの閲覧ページが作成できる。


[注15]  QAWAII

imgbrow同様、小田誠雄さんが作成したQA type WAI(Web Assisted
Instruction)system Integrator WWWを使ったクイズ形式のCAI教
材作成ツール。主な特徴は、「問題文を打ち込めば、テスト問題の
Webページが作成される」、「出題形式は6通り用意(ソースを変
更して新しい出題形式の付加も可能)」、「柔軟な問題編集機能
(問題のシャッフルなど)」、「利用者の結果を記録(出題/解答
時間、得点は専用のログ・ファイルに記録。HTTPDのユーザー認証
機能に対応しているので、テストにも使える)」である。詳しくは、
http://shingen.fjct.fit.ac.jp/qawaii/ 参照。最新版は、
qawaii0.80.tar.gz  である。


[注16]  たくさんのツール

小田研究室のページには、便利なツールが数多く公開されている。


以上


(UNIX USER誌連載「よしだともこのルート訪問記」より)
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