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第24回 「人が財産!」富士のふもとの学生ルート物語



1997年1月号 UNIX USER誌掲載「ルート訪問記」の過去記事

第24回 「人が財産!」富士のふもとの学生ルート物語

今回は、静岡県立大学 [注1] 国際関係学部の学生である、石田卓
也(いしだ たくや)さんを訪ね、ルートになったころの話、サー
バーの構築についてお聞きしました。また、数学研究室の鈴木直義
(すずき なおよし)教授と経営情報学部2年生の遠藤澄人(えん
どう すみと)さんにも、お話に加わっていただきました。


*文系学部の学生が、ある日突然ルートに?

私(以下Y):こんにちは。石田さんは、コンピュータを使うよう
になって1年程度ということなのに、すでに半年前からルートさん
として活躍されているそうですね。「短期間で知識を身につけた謎
が、いま明らかに!」という見出しの記事が書けるのではないかと
思い、取材させていただきました。

 まず、ルートになられた経緯からお聞きしたいのですが。

石田さん(以下I):初めて本格的にコンピュータを触るようになっ
たのは、1995年の10月の終わりです。それまでは、国際関係学部の
学生として文系畑を歩いてきたので、コンピュータとはとても縁遠
い存在でした。「ワープロと表計算ができる」ぐらいの認識しかあ
りませんでしたし、ファミコンも好きではありませんでした。

 きっかけは雑誌に載っていたホームページが見てみたくて、コン
ピュータ実習室に行き、ネットサーフィンを始めたことでした。自
分のホームページを作るためにコンピュータを使うようになり、1
か月後には自分のホームページを開くまでになりました。

Y:そこまではよくあるパターンだと思いますが、そこからUNIXの
ルートにまでなってしまう人は非常に珍しいと思うのですが。

I:そうですね。でも、ホームページを作っていたころ、友人の依
頼でVisual Basicと格闘し、プログラミングの楽しさを知ってしまっ
たのです。事務系のものだったので、いま考えるとAccessでやるべ
きだったんですけど……。そのまま、ホームページ作りのために
CGIプログラミングにはまってしまい、UNIXとの付き合いが始まり
ました。その直後に、本校のネットワークの一翼を担っている鈴木
直義教授の数学研究室、通称「数研」の存在を知ることになります。
これが、大きな意味を持っていますね。

 鈴木先生と初めて会ったときのことを紹介しましょう。ある事件
が、’96年の1月ごろ、コンピュータ実習室のパソコンからワーク
ステーションにtelnetでアクセスしていたときに起こったんです。
ちょうど、図書館でUNIXの本、「UNIXの正しい使い方」とか「サル
でも分かるUNIX」とかを読みあさっていた時期でもありました。

Y:え、「サルでも分かるUNIX」という本もあるんですか。

I:知りません。たぶんないでしょう:-)。それは冗談として、
UNIXの入門書を読みながらlsとかcdとかコマンドを入力しているう
ちに、Xウィンドウ・システムというものを使ってみたくなったん
です。そこで、パソコン上からtelnetして1枚だけ開いていた端末
の画面に、xinitと入力してしまいました。

 Xウィンドウ・システムなど立ち上がるはずもなく、妙なエラー・
メッセージが出たので、取りあえず「Ctrl-z」を押して次の作業に
取りかかっていました。そのとき、コンピュータ実習室に飛び込ん
できて、「誰だ!◯◯というマシンのXを勝手に起動した学生は!」
と叫んだ人が、鈴木先生だったのです。当時は、「実習室でxinit
と入力したのに、何で研究室のマシンのXが起動したんだろう?」
と、不思議に思いました。

 その事件のあと、数研に仲間入りすることになりました。数研に
所属する学生 [注2] は、学部も学年もバラバラで、ほとんどが正
式なゼミ生というわけではありません。個性も、得意分野もそれぞ
れ違いますが、全員いくつかの目的のために自分の得意分野を生か
しつつ、まとまって活動しています。

  研究プロジェクトとしては、鈴木先生の研究課題である「地域情
報化」や「行政高度情報化」をテーマとした静岡県庁のデジタル・
オフィス化や、「しずおか夢起業」というベンチャー企業支援メッ
セのインターネット利用への協力、地元企業におけるネットワーク
構築やグループウェア [注3] 導入の研究などが進められています。

 数研の中には、各サーバーとしてMacintoshが2台、Windows 95
(PC/AT)が2台、Windows NTが5台、ワークステーションが2台、
それ以外にはPC-9801シリーズ、DynaBook、メビウスなどがありま
す。サーバー・マシンばかりあり、常時クライアントが不足してい
るので、省スペース・デスクトップ、ノート・ブックやサブノート
も数台あります。また、この部屋には置ききれないワークステーショ
ンが、ほかに3台あります。

 学内の全学部の棟はFDDI [注4] で結ばれており、数研は一般教
育棟にあります。また、PC/AT互換機82台、サンのワークステーショ
ン31台が設置されているコンピュータ実習室は、経営情報学部棟に
あります。[新規注]


==========
[新規注]  学内のネットワーク

現在は基幹はATM、バックアップとして旧来のFDDIが使われるよう
になっています。(1999.8.13 石田 卓也)
==========


 数研に仲間入りしてからは、徹夜の連続、本に埋もれ、キーボー
ドにかじりつく毎日でした。その直後、国際関係学部のメール・サー
バーSun 4/1を管理していた方が卒業したので、私がSun 4/1の管理
者になりました。

 それから1週間もしないうちに国際関係学部のSun 4/IP3台のシ
ステム管理者にもなり、その後、経営情報学部のSun 4/CL4台の管
理も降りかかってきました。さらに、新しく国際関係学部で購入し
たSS 20(富士通S-4/20H)などの面倒も見ることになり、メール・
サーバー、WWWサーバー、FTPサーバーなど管理すべきものが増えて
いきました。そのたびに本を片っ端から読み、コンパイルに挑戦し、
うまくいかない場合はネット・ニュースに質問を出してルートの知
識を増やしていきました。また、インターネット・プロバイダ 
[注5]のアドバイザ業務を頼まれたことも、ネットワークのよい勉
強になっています。

 短期間でこんなに勉強することができたのは、数研という環境が
あったことと、ほかに管理者がいなかったからでしょう。それから、
鈴木先生はおだてるのが上手というのも大きいですね:-)。

Y:なるほど、そのあたりが短期間で実力をつけた秘密ですか。と
ころで、遠藤さんはまだ2年生ですが、経営情報学部所属というこ
とでUNIXは相当使い込んでいるのですか。

遠藤さん:これは鈴木先生の方針なんですが、1年生のころから通
称無糖(無灯)軍団と呼ばれる仲間と共に、助手の武藤先生からルー
トの教育をしていただきました。また講師の湯瀬先生のワークステー
ションを自由に触らせてもらい修業してきました。その後、コンピュー
タ実習室に居着いているうちに、石田卓也さんと知り合ったんです。
彼のパワーと吸収の速さには常に圧倒されています。いまは、石田
さんからいろいろと指導してもらい、ネットワーク関係を中心にルー
トの勉強をしています。

I:遠藤はルート後継者というところですね。まじめで信頼性が高
く、ルートになるべくして生まれてきた人物だと思います:-)。

Y:ところで、ルート修業中にはさまざまなドキュメントを読まれ
たということなので、読んで役に立った本、雑誌記事、ニュース・
グループ名などを具体的に紹介していただけますか。

I:だいたいコラム1のようなところです。

Y:本誌の連載「システム構築学」が役に立った理由を一言お願い
します。

I:何も考えずに、読んだとおりにインストールできたからです。
でもやはり、どこかでハマってしまうんですけど……それで勉強し
ますから。体系的に学んでいない分、困ったときに徹底的に勉強し
ました。

Y:ネット・ニュースで質問してアドバイスを受けても、どうして
もコンパイルがうまくいかないときなどはどうされていますか。

I:そんなときは、むやみにやり続けないで一時中断しますね。し
ばらく期間をおいて、もう一度挑戦してみる。そうすると、「あ、
こういうことだったのか」とできることもあるし、やっぱりできな
いこともある:-)。

 これからルートになる人にアドバイスするならば、まず「やめた
方がよい」ということです:-)。あとは、

・面白いと思ったことには何でも足をつっこんで抜けられなくする
・雑誌は(バック・ナンバーも含めて)たくさん読む
・ネット・ニュースを活用し、理解するまで聞く

ということですね。

 でも、自分では決して技術者肌ではないと自覚しています。いま
でも、コンピュータはあまり好きではありません。「ネットワーク
の向こう側に人がいる」という魅力があるからこそ、やっていると
いっても過言ではありません。

 ですから、より簡単に目的を達成できれば、使うコンピュータの
種類などは何でもいいと思っています。UNIXでもWindows NTでもそ
のほかのOSでも。


*バーチャル・ホストの機能を持つApache HTTPサーバーの構築

Y:いままでいろいろなサーバー・ソフトウェアをインストールさ
れてきたと思いますが、何か1つお勧めのものを紹介していただけ
ませんか?

I:Apache httpd [注6] という、比較的新しいWWW [注7] サー
バーがあります。これは、NCSA httpdと互換性があり、本家と比べ
ていくつかの新機能を持っています。その1つが、バーチャル・ホ
ストという機能で、1つのサーバーに1つのApache httpdのプログ
ラムしか動いていないのに、複数のWWWサーバーが起動しているか
のように動作するものです。すなわち、ロケーションとして与えら
れたアドレスごとに、違うディレクトリを見に行くようにできるの
です。

Y:それは便利ですね。もっと詳しく説明していただけますか。

I:では、まとめます(まめちしき)ので参照してください。現在
のところApacheに関する日本語の資料はまだないようなので、ドキュ
メントやconfigの日本語化を行っていきたいと思っています。英語
だけでなく日本語のインストール・マニュアルもあれば、それだけ
で初心者にも導入しやすくなりますからね。すでに開発元の許可も
もらっています。


*各種サーバーの構築はどのOSが簡単?

Y:現在ではUNIXでもWindows NTでも各種サーバーは構築できます
が、「簡単にサーバーを構築できるのはどっち?」と聞かれたら何
とお答えしますか。

I:難しい質問ですね。たとえば、いま「あなたが、WWWサーバー
を早く立ち上げられるのはどちらですか?」と聞かれたら、UNIXと
答えます。理由は、慣れているからです。UNIX独特の考え方という
ものがあるじゃないですか。その考え方さえ分かってしまえば、基
本的にどんなことでも応用できます。

 しかし、管理者が2人以上いる場合は、Windows NTの方が適して
いるでしょう。UNIXの場合は、1人の管理者が1台すべて管理して
いないと難しいですね。管理者1人1人の個性が出るのが、UNIXだ
からです。

鈴木先生(以下S):Windows NTは1つの会社が販売している製品
であり、誰が使ってもあまり個性が出ず、複数の人が管理しても大
丈夫でしょう。しかし、自由度の高いUNIXは、管理者の個性が全面
的に出てきます。管理者の経歴によって、管理方法もまったく変わっ
てくるわけです。ですから、1人がメインで、そのほかの人がサブ
ならいいのですが、みんながメインだと「船頭多くして……」 [注8] 
となりやすい傾向にあります。その点、Windows NTは個性の出しよ
うがありませんから。ただし最近では、Solarisなどでもこの傾向
は出てきました。

I:Solarisの新しいバージョンでは、GUI画面から簡単にユーザー
登録などができますが、少し中身をいじろうとすると非常にやりに
くくなっています。

Y:昔ながらのファイル・システムやコマンド体系が変わっている
からですか。

S:というより、新しいシステムは、専門的にいじらないといけな
い部分を極力隠そうという意図で設計されているからです。安全性
を高めるための処置といえます。そのため、深い部分に入ろうとす
ると、前のようにすっと入れなくなっているのです。それは、長所
でもあり、短所でもあります。管理者に集中していた負荷を分散さ
せることが真のダウンサイジング [注12] という意味から考えると、
方向としては正しいのでしょう。最近のプログラミングの方向も、
そちらに流れています。パーツ化して再利用が可能な分だけ、内部
は見せないというものです。

 昔からシステム管理をしている人は、PCのOSのように変化してい
くUNIXを見ると、寂しさや、よそよそしさを感じることでしょう。
さらにWindows NTでは、より表面の部分しか見えないようになって
います。

Y:Solarisを含めて商用UNIXが、専門的にいじる部分を極力隠そ
うという方向にあるのなら、「このバイナリをインストールすれば、
何も考えなくても◯◯サーバー環境は構築できますよ」とか「○○
というフリー・ソフトウェアは、このバイナリをインストールする
だけでOK [注13] ですよ」というものの提供が必要ですね。[新規注]


==========
[新規注]  バイナリの提供

最近はバイナリで提供される方法が増えてきました。Linuxでは
Red Hatのrpmが有名ですが、Solarisでは同様の方法をPackageコ
マンド群(pkginfo,pkgadd,pkgrmなど)で提供しています。オープ
ンソース系のソフトウェアは、以下のウェブサイトでも多数提供
されています。 http://www.sunfreeware.com/  参照。
(1999.8.13 石田 卓也)
==========


I:イントラネット・グループウェアの製品としては、サン・ソフ
トが52種類のSolsticeという製品群(コラム2)を、マイクロソフ
トがBack Officeという製品群(コラム3)を出しています。

Y:Solarisの上で動作するアプリケーションも製品として扱われ
る時代になってきたのですね。

S:しかし、いまなおUNIX文化において、フリー・ソフトウェアの
存在は重要だと思います。とくに、Solarisの方向とは対極的なGNU
シリーズ [注14] の存在は偉大です。UNIXでは、完全に商業化され
ていないアマチュアリズム(学術的、文化的)、ボランティア精神
みたいなものが残っているというか、それで支えられている世界だ
と思います。

 卓ちゃん(石田さんのこと)なんか、学生ということで、一銭も
お金をもらわずにシステム管理から後輩の指導、大学で実施される
公開講座の面倒、各種プロジェクトの作業など、ものすごく活動し
てくれているんですよ。数研は「人」が財産だと、つくづく思いま
す。UNIXは、お金には換算できない人という文化資産を持って成長
してきた文化だし、これからも魂を入れる部分はボランティア精神
が支えていくことでしょう。

I:今後は、ルートの仕事を後輩たちにどんどん教えて、自分は新
しいことにチャレンジしていこうと思っています。先ほど話した
Apache httpdにとどまらず、いろいろなソフトの日本語化、学内の
イントラネット構築、災害時に向けてのデータの動的分散保存や
WIDEが行っているような生存者データベースの「収集方法」の研究。
また、ネットワーク管理ソフトウェアの日本語化や地域型プロバイ
ダのローミング [注15] など、自分の手でできればと思っています。

 本学のネットワークも、最近どんどん障害が出始め、そろそろ再
構築をしなければどうしようもない状況ではないかと思います。す
でにパケットの量が限界に近づいているようですから。基幹には
ATMを置き、末端まで100BASE-TX [注16] を通すような快適なネッ
トワークが導入されることを密かに願っている状態です。[新規注]


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[新規注]  快適なネットワークの導入を希望

ATMは導入されました。今は基幹に1000Base(ギガビット)を置き、
各研究室まで光ファイバを敷き、100Base-FXでの安定した提供、
希望する箇所には1000Base-SXを引けるようなネットワークの導
入を願っている状態です。

列島縦断ギガビットネットワークの接続装置もこの大学に設置さ
れ、それを足がかりに、「テラビットキャンパスに一気に持ち込
もう。学内の全部の机に情報コンセントをつけちゃおう。」なん
て、相変わらず鈴木先生は気合いが入っています。

(1999.8.13 石田 卓也)
==========


Y:楽しみですね。石田さんをはじめとする、数研の財産である学
生さんたちのますますの活躍を期待しています。今日は貴重なお話
をどうもありがとうございました。



[注1]  静岡県立大学

長い歴史を持つ静岡薬科大学、静岡女子大学を改組・統合し、薬学
部、国際関係学部、経営情報学部、食品栄養科学部という4学部か
らなる総合大学として、1987年に開学された新しい大学。開校時か
ら、すべての学部の棟がFDDIのケーブルでつながれていた。静岡市
東部の風致地区にあり、美しく静かな環境の中の近代的な建物、設
備、広大な運動施設、少人数の充実した教育が特徴。静岡駅から最
寄りの駅(草薙駅)まではJRで5分、そこから大学までは徒歩15分。
詳細はhttp://www.u-shizuoka-ken.ac.jp/で。


[注2]  数研に所属する学生

取材当日、数研にいらっしゃった学生さんの学年とそれぞれの担当
分野は、遠藤澄人さん(2年。UNIXシステム管理跡継ぎ。Mule使い)、
川口明子さん(2年。SQL担当)、上村加奈さん(2年。Perl担当)、
寺上正樹さん(3年。雑務全般、グループウェア担当)、青山知靖
さん(Macintosh担当)、松下和弘さん(1年。修業中)、山田泰
資さん(2年。公開講座隊隊長)、石田健太郎さん(2年。
WindowsNT、Back Office担当)である。(すべて、'96年秋当時)

数研のホームページは、 http://suken.u-shizuoka-ken.ac.jp/ 。


[注3]  グループウェア

グループでの作業を支援するために作られたソフトウェア、および
その仕組み。ネットワーク機能を利用してコミュニケーションと情
報の共有化を支援し、作業の生産性を上げるために用いる。具体的
には、電子メールや掲示板、グループ・スケジューリング、共有デー
タベースなどの機能を持っている。


[注4]  FDDI

Fiber Distributed Data Interfaceの略。光ファイバー・ケーブル
を用いた高速ネットワーク。通常のイーサネットが10Mbpsの通信能
力があるのに比べ10倍の100Mbpsの通信能力がある。FDDIは、ビル
間やビル内の幹線LANとして用い、集線装置によってリング型に構
成する。また、伝送路を二重化できるという特徴を持っている。二
重化することによって、リングの一部が切断された場合にも通信を
とぎれないようにすることが可能となる。


[注5]  プロバイダ

このプロバイダには、富士インターネット、茂原インターネット、
水戸インターネットなどがあげられる。[新規注]

==========
[新規注]  サポートするプロバイダ

それぞれドメイン名が変わっています。
  富士インターネット( http://www.fuji.ne.jp/ )
  茂原インターネット( http://www.mobara.ne.jp/ )
  水戸インターネット( http://www.mito.ne.jp/ )

その後もサポートするプロバイダは増えていき、私は会社を興すこ
とになりました。有限会社イプリオ (Iprio Corporation) については、
http://www.iprio.co.jp/  参照。(1999.8.13 石田 卓也) 
==========


[注6]  Apache httpd

The Apache Groupが著作者であるフリー・ソフトウェア。
Apacheのホームページは、http://www.apache.org/。


==========
[新規注]  Apache

Apache Software Foundationが発足しています。
(1999.8.13 石田 卓也) 
==========


[注7]  WWW

'89年、スイスの欧州素粒子物理学研究所(CERN)のTim
Berners-Lee氏らが提案した広域情報システム。クライアントとサー
バーとの通信にはHTTPが用いられ、主にHTMLというマークアップ言
語を使ってネットワーク上にハイパー・テキストを構築する。サー
バー自身が持つデータのほかに、別のサーバーにもリンクが張れ、
これを指定するにはURLという表記法を用いる。WWWサーバー・プロ
グラムにはCERN版のほかに、NCSAが開発したものなど複数存在する。


[注8]  「船頭多くして……」

正確には「船頭多くして船、山に登る」。何か事を進める際、指示
する人ばかりが多いために統一がとれず、かえってとんでもない方
に物事が進んでいくという意味。


[注9]  DNS

TCP/IPネットワークで用いられるネーム・サービスの仕組み。
TCP/IPネットワークでは、ドメインと呼ぶ論理的なグループを階層
的に設定でき、その論理的グループ名称であるドメイン名をコンピュー
タ名(ホスト名)の一部に組み込んで利用する方法が採られている。
DNSサーバーは、ホスト名とIPアドレスの対応表を持つ。通信した
い相手ホストのIPアドレスが分からない場合、DNSサーバーに問い
合わせると通知してくれ、そのDNSサーバーが分からなければ、上
位のDNSサーバーに問い合わせる。


[注10]  トラフィック

特定の経路上を一定時間に流れる情報の量。トラフィックが多い、
つまり一定時間に流れる情報量が多くなると、情報の遅延や損失の
可能性が高くなる。これを防ぐために各ノードでは、トラフィック
を均等化するように経路を迂回させたり、不必要な情報を流さない
ように経路を選択するなどの対策が必要となる。


[注11]  URL

インターネット上の各種情報リソースにアクセスする手段(使用す
るプロトコル)とリソースの名前を、どのように指定するか定めた
規格。指定方法は、「プロトコル名://サーバー名/ファイル名」
と記述する。指定できるプロトコルには、HTTP、NNTP、FTP、
Telnet、およびローカル・ディスクなどが存在する。


[注12]  ダウンサイジング

企業などで使われるコンピュータが、従来より小型のものへとシフ
トしている傾向。これは、PCやワークステーションなどの小型、中
型機の性能が著しく向上し、汎用機よりも価格対性能比が優れてき
たことや、LAN環境や分散データベース、UNIX上のトランザクショ
ン処理システムに適した環境が整ってきたことによる。初期導入コ
スト削減や、改良拡張の柔軟性などの利点がある。


[注13]  インストールするだけでOK

パッケージ形式で作成されたフリー・ソフトウェアがanonymous
FTP( ftp://sunsite.unc.edu/pub/packages/solaris/ )サイトに
置かれている。このパッケージを使用すれば、pkgaddコマンド一発
でコンパイルせずに環境が構築できる。


[注14] GNUのシリーズ

GNU(GNU is not UNIXの略)は、米Free Software Foundation が無
償で配布しているソフトウェアの総称あるいは開発プロジェクト名。
Free Software Foundationは、代表である Richard Stallman 氏の、
「基本ソフトウェア はフリーであるべきだ」という信念で設立さ
れており、ソースコードやマニュアルの配布費用や寄付金で運営さ
れている。GNU のソフトウェアには、Emacsエディタ、gccコンパイ
ラ、gdbシンボリックデバッガ、bison(yacc上位互換コンパイラ・
コンパイラ)、flex(lex上位互換の字句解析部生成コマンド)、
gawkなどがあり、広く普及している。


[注15]  ローミング

ほかの通信事業者のサービス・エリアでも、サービスを提供するこ
と。プロバイダどうしの相互乗り入れや、共同での主要都市アクセ
ス・ポイント開設などを指す。ちなみに、ローム(roam)という英
語の意味は「放浪(する)」である。[新規注]


==========
[新規注]  ローミング

地域系プロバイダなどでは、導入が盛んになってきました。大手国
内プロバイダでも、海外のサービス事業者と提携し、世界中で使う
事の出来るローミングサービスを提供するところも増えてきました。
(1999.8.13 石田 卓也)
==========


[注16]  100BASE-TX

100BASE-Tの中の1つ。100BASE-TとはFastイーサネットと呼ばれて
いる100MbpsのLAN規格のことであり、IEEE(米国電気電子技術者協
会)802.3が仕様作成を進めている。イーサネットと同じCSMA/ CD
方式を採用し、MACフレームを使用。ネットワーク構成は、ハブを
中心としたスター型である。ケーブルの種類によって、100
BASE-TX、100BASE-T4、100BASE-FXの3種類に分かれている。


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UNIXまめちしき

	Apache httpd の紹介 (文:静岡県立大学国際関係学部 石田卓也)
	
 NCSA互換であり、多機能なWWWサーバー・ソフトウェアApache
httpdについて紹介しましょう。

●Apache is No.1?

 CERN版が一時全盛を極めたhttpdも、速さ・コンパイルの容易さ
などの面で有利なNCSA版に主役の座を明け渡しました。そのNCSA版
の機能を受け継ぎ、さらに発展させているのがThe Apache Groupが
作っているApache httpdです。The Apache Groupのホームページ
(http://www.apache.org/)によると、httpdとしてのシェアは1
位ということです。

 同ソフトウェアは、NCSA版と互換性がありますが、今回リリース
されたバージョン1.1.1ではNCSA版にない新機能や拡張機能がいく
つも取り入れられています。ここでは、主にバーチャル・ホストと
Proxyサーバーの機能を中心に説明していきます。

●バーチャル・ホスト

 バーチャル・ホストとは、1つのWWWサーバーで複数のWWWサーバー
が動作しているように見せかける機能であり、階層化によって長く
なったアドレスを短くする用途などに用いることができます。また、
1つのマシンに複数のIPアドレスを割り振るバーチャル・インタフェー
ス機能に加え、1つのIPアドレスで複数の名前を持つことができま
す(non-IP)ので、「別のサーバー名を使いたいがIPアドレスが足
りない」というドメインなどでは、とくに重宝するものと思われま
す。

このバーチャル・ホスト機能はブラウザにも依存しますが、
Netscape Navigator、Internet Explorer、NCSA Mosaic、Lynx、
Emacs w3など主要ブラウザの最新のバージョンであれば利用できま
す。

 では、hogehoge.sample.co.jp(IPアドレス192.168.1.1)という
ホストを、www.sample.co.jp、www.suken.or.jp(suken.or.jpは
sample.co.jpの下につながっているドメインとします)という3つ
のWWWサーバーに見せかける方法を例にあげて、説明しましょう。

 まず最初は、DNS [注9の設定です。hogehoge.sample.  co.jpに別
名を定義します。sample.co.jpのプライマリDNSの順引きファイル
に、

hogehoge            IN A    192.168.1.1

が記入されている場合、別名、

www                 IN CNAME        hogehoge
www.suken.or.jp.    IN CNAME        hogehoge

を書き加えます。これで3ついずれのホスト名を利用しても、
hogehogeにアクセスするようになりました。

 続いてApache httpdの設定ファイル(デフォルトでは
/usr/local/etc/httpd/conf/httpd.conf)を見ていきましょう。
httpd.conf-distの一番下に、“<VirtualHost_ host.foo.com>”と
“</VirtualHost>”で囲まれた部分がコメント・アウトされている
と思います。まずこの“#”を外し、次に設定を行います。

 バーチャル・ホストにするホストの名前は、<VirtualHost_
hogehoge.sample.co.jp>というように記入します。httpd.confの
Listen行で、標準の80番以外のポートも使うようにする場合は、

<VirtualHost_hogehoge.sample.co.jp:8000>

とし、サーバーがスタンド・アロンであればポート番号による別の
ドキュメント・ルート(トップ・ページ)を作成することも可能で
す。

 エラーの際などに表示されるサーバー管理者名は“ServerAdmin”
に、バーチャル・ホストのドキュメント・ルートは“DocumentRoot”
に、それぞれ記入します。また、バーチャル・ホストの名前は
“ServerName”に、エラーやアクセスのログの名前は“ErrorLog”、
“TransferLog”に指定します。たとえばwww.suken.or.jpの場合だ
と、次のようになります。

<VirtualHost hogehoge.sample.co.jp>
ServerAdmin wwwadmin@suken.or.jp
DocumentRoot /www/htdocs/suken
ServerName www.suken.or.jp
ErrorLog logs/suken_error_log
TransferLog logs/suken_access_log
</VirtualHost>


 また、サーバーごとに設定ファイルを作る場合は、

ResourceConfig conf/srm-suken.conf

のような行を指定することも可能です。

 設定ファイルの記入が終わったら、サーバーを再起動させます。

# kill -HUP httpdのプロセス

 以上で、3つのサーバーは、それぞれ違うサーバーとして機能し
ます。

●Proxyサーバー

 Apache httpd 1.1.1では、Delegate、squidのようなProxyサーバー
の機能も付いています。Proxyサーバーは、ファイアウォールを越
えてアクセスする際にコンピュータの外部アクセス要求を受け付け、
その作業を代行するものですが、最近ではサーバーにデータを蓄え
て無駄なアクセスを減らし、ネットワークの高速性を得るキャッシュ
機能を持つようにもなっています。もちろん同ソフトウェアにもキャッ
シュ・サーバーの機能はあり、LAN上に多数のクライアントが接続
されているような場合には、かなり効果的にネットワーク・トラフィッ
ク [注10] を減らすことが可能でしょう。

 では、同機能の導入方法を紹介しましょう。まずは、コンパイル
し直す必要があり、具体的には、src/Configurationの中のコメン
ト・アウトされている、

# Module proxy_module       mod_proxy.o

の“#”を外し、コンパイルします。続いてhttpd.confの設定を行
います。コメント・アウトされている、

# ProxyRequests On

の“#”を外します。これで、Proxyサーバーとして機能します。
WWWサーバーと同じポート番号(標準では80)が、Proxyサーバーの
ポート番号となります。

 キャッシュサーバーとして動かす場合にはさらに次の設定が必要
になります。

CacheRoot <directory>
  キャッシュを溜め込むディレクトリを指定します。

CacheSize <size> 
  キャッシュに利用されるディレクトリの大きさをKbyte単位で指定
  します。デフォルトでは5キロバイトです。

CacheGcInterval <time>
  <time>で指定された時間ごとにキャッシュの容量をチェックし、
  CacheSizeで指定されたキャッシュサイズを超えている場合はキャッ
  シュをファイル単位で削除します。

CacheMaxExpire <time>
CacheLastModifiedFactor <factor>
CacheDefaultExpire <time>
  ホームページ等の有効期限(expiretime)が指定されている場合を
  除き、キャッシュの有効期限は次のようにして決められます。まず、
  expiretimeのプロトコルをサポートしていない(主にHTTP以外)場
  合はCacheDefaultExpireで指定された期間でキャッシュはクリアさ
  れます。そうでない場合はCacheMaxExpireで指定された時間を上限
  として、ホームページが前回更新された時間からの経過時間に
  CacheLastModifiedFactorの値をかけた時間(例えばホームページ
  が10時間前に更新されたとしてCacheLastModifiedFactorの値が0.1
  だとすれば1時間)の間キャッシュは保持されます。
	
Nocache <host/domain list>
  LAN内など、キャッシュを使わないホストあるいはドメインを指定
  します。


 キャッシュ機能は、WWWサーバーと同じプロセスとして働きます
ので、バーチャル・ホスト同様、サーバーを再起動させることで
Proxy(キャッシュ)サーバーが稼働します。

 また、未完成の部分は多いようですが、サーバーの中にほかのサー
バーのキャッシュをミラー・サーバーのように作ることも可能です。
キャッシュ関係の項目を設定することで、例えば、ファイアウォー
ル内のサーバーを外部に公開することができます。詳しくはドキュ
メント内“ProxyPass”の項目を参照してください。

●そのほかの機能

 Apache httpdには、そのほかにも

・サーバーおよび動作状況のブラウザへの出力
・URL [注11] によるアクセス制限
・SSIによるクリッカブル・サポート

というような機能を持っています。また、モジュールの追加やパッ
チを当てることによって、SSL(Secure Sockets Layer)の使用に
よるデータ転送の暗号化や、PHP/FIというスクリプトをホームペー
ジに埋め込んでデータベースへアクセスするなどの機能拡張が可能
です。

●日本語サポート

 Apache httpdでは日本語はサポートされていませんが、日本語へ
の翻訳作業や日本語メーリング・リストも運用されています。詳し
くは、

http://suken.u-shizuoka-ken.ac.jp/project/apache

をご覧ください。[新規注]


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[新規注]  Apache の情報

インフォサイエンスの方がきれいにまとめていらっしゃいます。
      http://japache.infoscience.co.jp/  
日本語での説明は、とても参考になります。
(1999.8.13 石田 卓也)
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コラム1

ルート修業に役だったドキュメント類の紹介  (文:石田卓也)

書籍編:

  「The UNIX  SuperText (上・下)」 山口和紀 監修、
   1992.12.25 技術評論社発行、上巻 3400円、下巻 3700円

  「SunOS 4.1.1  トラブルシューティング」高山真治著
   1992.12.1  アスキー発行、4800 円

  「Solaris システム管理入門」 Janice Winsor 著、長原宏治監訳、
   1993.8.21  インプレス発行、2800 円

  「Solaris 上級システム管理」 Janice Winsor 著、
   日本サン・マイクロシステムズ監訳、
   1995.2.11  アスキー出版局発行、3800 円

  「DNS & BIND」「NFS & NIS」「Perl プログラミング」などの
   NUTSHELL HANDBOOK シリーズ


雑誌編:

  UNIX USER誌、UNIX Magazine(アスキー発行)誌。
 (UNIX USER誌の記事の中では、横橋隆生氏の「システム構築学」が、
  もっとも参考になった。)

NetNews編: 

   利用したニュースグループは、fj.system.sun、fj.infosystem.* 、
   fj.editor.mule、fj.mail、fj.mail-lists.*  などである。


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コラム2

サン・ソフトのSolsticeについて

 Solstice(「ソルスティス」と発音する)は、サン・ソフトが商
品として提供する、異機種システム/ネットワーク管理を実現する
ためのソフトウェア群の名称で、「統合的なエンタープライズ・マ
ネジメント・ソリューション」というキャッチ・コピーを持ってい
ます。

 具体的には、数十ノードのLANから数千ノードにおよぶエンター
プライズ・ネットワークまで、管理者がマルチベンダー環境制御す
るための「フォールト&パフォーマンス管理製品群」、異機種バッ
クアップ/復元を自動的に行う「ストレージ管理製品群」、統合さ
れたGUIの「システム管理製品群」、「ソフトウェア管理製品群」、
社内ネットワークの保護を保証する「セキュリティ管理用製品群」
という5種類から構成されています。

 詳しくは、同社のホームページ、
http://www.sun.co.jp/software/
を参照してください。

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コラム3

マイクロソフトBack Officeについて

 現在では、グループウェアという概念のソフト群が、組織内の情
報システムの基幹を占めるようになっています。数千人、数万人の
社員全員にグループウェアを導入したという報告もありますが、本
来は10人程度の部下を管理する中間管理職の武器となるシステムで
あるといえます。

 そのようなグループウェアの機能を内包した、イントラネットの
サーバー・ソフト群の代表格がマイクロソフトのBack Officeです。
同ソフト群は、守備範囲の広さと各アプリケーションの連携の深さ
が特徴となっています。デメリットとしては、情報システム部門の
ような、ある程度の専門家が使用するという前提に製品が作られて
いることです。

 詳しくは、同社のホームページ、
http://www.microsoft.co.jp/bkoffice/index.htm
を参照してください。

(静岡県立大学経営情報学部 石田健太郎)

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石田卓也さんからの新規コメント:


 "地域系インターネットサービスプロバイダの運用・技術面をサポ
ートする"、今はそんな仕事をしています。

 よしだともこさんがルート訪問で大学に来られた頃は、勉強のた
めに3つのプロバイダのシステム管理を手伝っていました。その後、
口コミや今の日本地域プロバイダ協会(http://www.lap.or.jp/)の
前身にあたる方々を通じて、プロバイダの緊急時に対する対処(Sun
のマシンを担いで駆けつけたりすることも良くありました:-))やメ
ンテナンスが仕事として舞い込んでくることが時々起こるようにな
りました。

 その数は順調に伸び、昨年(1998)の10月には、まだ在学中でした
が、プロバイダに対するサポートサービスを中心とする会社、イプ
リオを発足させました(http://www.iprio.co.jp/)。プロバイダ業
界も、電話会社などの大手キャリアや海外資本、国内大手企業など
の進出によって、地域系業者はより厳しい立場に置かれていますが、
先見性とこまやかな営業力を持つプロバイダは、きちんと地域に根
を張り、将来に対する備えに万全を期しています。このようなプロ
バイダは、これからも発展を続け、中にはいつか将来の日本のネッ
トワークをリードするところが出てくるでしょう。その時に一緒に
夢が見られるように、それまでの間に少しでも力になることができ
れば良いな、と思ってこの仕事を始めました。

 最近は小さなプロバイダであっても、インフラとしての役割を担
う以上電話と同じように停止することが許されなくなっています。
いかにダウンタイムを押さえるか、大学でのルート修行では味わえ
ない緊張感を味わっています。また、次々と増え続ける新しい技術
の中から次期標準を見極め、営業的にも技術的にもプロバイダに対
し提案や助言を提供する。もちろん責任はありますが、自由に先端
を追い求めることが出来る。そんな魅力をこの仕事は持っています。

 インターネットサービスプロバイダのみならず、幅広い分野での
仕事をこなすことも増え、ネットワークと名が付くところではいろ
んな場所での仕事が必要になってきました。いつか、大きく羽ばた
くために、まだまだ今でもルート修行中です。

 もちろん、今の仕事の中で数研での勉強はとても役に立っていま
す。思い返せば、はまったマシンがWindowsであれば、今はこんな
仕事はしていなかったでしょうし、UNIXを通じてインターネットに
出会ったことで、少し違った視点から状況を捉えることが出来まし
た。与えていただいたマシンがSolarisで、プロバイダで最も一般
的に利用されるOSであったことにも、とても感謝をしています。

 最近ではほとんどの大学は高速にインターネット接続され、Linux
の普及にも伴い、とても簡単にインターネットサーバのルートにな
ることができるようになっています。どんどんマシンでおかしな事
をする人が出て、ルートに育っていくことを、半分脅威に思いなが
らもとても期待しています。

   NetIRDから発信される「まぐまぐ」でインターネットに接し、
   「ルート訪問記」を読んで興味を持って、夏の稚内のサマース
   クールに行ってシステム管理の勉強をする:-)。

そんな学生はこれからいっぱいでてくるでしょう。「ルート訪問記」、
これからの連載もとても楽しみにしています。

(1999.8.17 石田卓也)

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(UNIX USER誌連載「よしだともこのルート訪問記」より)
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