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第9回 3本の矢を束ね、無敵の仕事環境を作る



1995年10月号 UNIX USER誌掲載「ルート訪問記」の過去記事

第9回 3本の矢を束ね、無敵の仕事環境を作る

今回は、大学の非常勤講師としてコンピュータ教育に従事されてい
ると同時に、テクニカルライターとしても活躍されている、寺尾 
洋子(てらお ようこ)さんを訪ねました。寺尾さんは、Macintosh
とPC/AT互換機の2種類のパソコンを自宅に持っておられ、PC/AT互
換機にはWindowsとUNIXの両方のシステムをインストールされてい
ます。Macintosh、Windows、UNIXという3つの環境の活用について
お話しいただきました。

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[寺尾洋子さんからの新規コメント]  

・仕事は一応専任講師になりました

 半分在宅勤務、半分通勤、という感じの生活になりました。インタ
ビュー当時は在宅のほうが多かったのですが、いまは週の半分は大学に
出ています。担当している講義は、入門レベルのコンピュータ操作、
pascalプログラミング、Webページの制作などです。実習がほとんどなの
で、講義は体力勝負ですね。

・Primeその後

  1999年3月までにWindows3.1を載せて現役でがんばっていました。95
年からメモリを40MBに増設、ハードディスクもさらに1GB増設、MOも接続
してシステム構成は少々変わりました。私の教えている大学の1つが1998
年まで3.1だったせいもあって、ずっと現役でした。メモリが壊れたり、
ハードディスクが調子悪くなったりと、いろいろトラブルがありまし  
たが、約5年も私の仕事を支えてくれた大切な同僚です。今は、休ませ
ていますが、近々Linuxをインストールしてまた現役に復活してもらう予
定です。
  
 今仕事用に使っているのは、通販で買った500ドルパソコンPROTON。メ
モリを160MB、ハードディスクを1.5GBに増設して使っています。キー
ボードの感触が気に入らないので、他のものを物色中。

・LC630その後

 当時とシステム構成は全然変えずに使っています。でも、Macの仕事が
なくなったので、ほとんど休眠状態です。

・PowerBook145その後

 メールチェック専用マシンと化しています。いつもスリープ状態にし
てあって、ちょっとメールをチェックしたいときに使っています。一
応、NotePCですが、重くて持ち歩けないので、モバイル用にはLibretto
を去年から使っています。

・UNIXは大学で

 bowもFreeBSDも自宅では使わなくなりました。大学でメールチェック
するときとWebを更新するときにちょっと使うくらいです。休眠中の
PrimeへLinuxをインストールして遊ぼうと考えているが、なかなか時間
がなくてできていない…。

・進化したWinkknit

 フリーウェアだったWinKnitは、シェアウェアになって、バージョンは
5.1と進化しています。編み図にJIS編目記号を入れられるようになり、
BMP形式のイメージを貼り込むこともできるようになりました。編物好き
は一見の価値ありです。 http://www.sado.co.jp/marugo/system/knit/

(1999.8.1、寺尾洋子)
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*限られたスペースにマシンを凝縮

私(以下Y):今日はよろしくお願いしますね。女性をインタビュー
することはめったにないので、とってもうれしいんですよ。

寺尾さん(以下T):夏休みですから、先生としてではなく、リラッ
クスして話をしましょう。

Y:大学では、どのような授業を担当されているんですか?

T:ワープロのクラスとプログラミングのクラスを持っています。
OSの環境はWindowsもMacintosh(以下Mac)もUNIXもあります。そ
れぞれの授業で使うプリントは、できるだけ自作しています。

Y:それでいろいろな環境がご自宅にあるんですね。まずは、ここ
のマシン環境について紹介してください。

T:この部屋にあるのが、PC/AT互換機とMac(LC630)です。PC/AT
互換機の方が縦長のミニ・タワー型で、このように3段カラー・ボッ
クスの上にピッタリ収まるサイズです。メーカーはPrimeで、メモ
リは16Mバイト、ハードディスクは1Gバイトです。最初は540M
バイトだったのですが、安いディスクを買って増設しました。4倍
速のCD-ROMドライブも付けてあります。

Macの方はディスプレイの下に置いています。メモリが20Mバイト、
ハードディスクが250Mバイトです。ディスプレイは、1台を両方
のマシンで共有しています。いま、両方の本体に電源が入っている
状態で、PC/AT互換機の方の画面が表示されているでしょう。切替
器 [注1] のボタンを押して切り替えると、Macの画面が表示でき
ます。

Y:ほんとう。この切替器って、2台のパソコンからプリンタを共
有するときに使うものと同じ形ですね。機能的にも同じですね。

T:このMAG製のディスプレイはPC/AT互換機でもMacでも使えるの
ですが、どちらをつなぐにも本体との間にアダプタが必要なんです。
PC/AT互換機を買ったときにディスプレイも一緒に買ったのでPC/AT
互換機用のアダプタは問題なく手に入ったのですが、Mac用を見つ
けるのはちょっと苦労しました。

Y:えーっ、電器屋さんに聞けば「これですよ」って教えてもらえ
るのでしょう?

T:電器屋さんでも知らないことはあります。Macはパソコン販売
会社に勤めている後輩を通して買ったのですが、違うアダプタを付
けてきたんです。:-) 取り寄せればあるということだったんです
が、早く使いたかったので、寺町 [注2] を放浪して探しました。
電器屋さんに聞いても分からないといわれることが多くて。で、何
とかそれらしいものを見つけたんです。電器屋さんが「ダメだった
ら取り替えてあげますよ」といってくれたので、とりあえず買って
帰り、つないでみたら動きました。


*仕事のドキュメント作成に威力を発揮

Y:よかったですね。PC/AT互換機とMacのそれぞれのマシンで主に
使っているソフトを教えてください。

T:仕事では、MS-Windows 3.1J上で動く“PLASMA VISION 1.0” 
[注3] という、絵も描けるワープロを使うことが多いですね。ワー
プロとして一太郎Ver.6もWord 6.0 for Windowsも買ってあります
が、立ち上げに時間がかかるので我慢できないんです。気が短いか
ら。逆に、Windowsに付属のライトではすぐに起動できるもののちょっ
と機能が不足しています。

 そこで、起動が速くて、機能も豊富なPLASMA VISIONを愛用して
いるわけです。文字検索の機能が付いているのが便利ですね。それ
から、画面イメージを取るために、“Paint Shop Pro” [注4] の
シェア・ウェア版を使っています。このソフトは、いろいろな画像
データ形式 [注5] に対応しているうえに相互変換もできるので、
多種多様な形式の画像データを扱う私にとって、とても役立つソフ
トです。

 Macの方では、とくにこれといって好んで使うワープロ・ソフト
はありません。基本的に授業で教えるワープロで、自分が使える機
能だけ使ってプリントを作るようにしてますから。画面イメージの
取り込みは、“Flash-It” [注6] というシェア・ウェアを使って
います。

 自分の趣味のために別のソフトも使っていますよ。たとえば、パッ
チワーク・キルト [注7] のデザインをMac用の“Aldus SuperPaint”
 [注8] で作成したり、編物の製図をWindowsのフリー・ソフトウェ
アの“WinKnit” [注9] でやってみたり。手芸とコンピュータ 
[注10] は相性がいいんですよ。


*授業の下調べのために導入したFreeBSD

Y:本誌5月号の読者のページに、寺尾さんの投稿が載ってました
よね。「いろいろ苦労して、FreeBSD [注11] をインストールしま
した」って。FreeBSDをインストールしたというのが、このPC/AT互
換機ですね。

T:はい。2月号の付録 [注12] のCD-ROMに付いていたFreeBSDを
インストールしました。そうそう、ハードディスクを1Gバイトに
増設したのは、FreeBSDをインストールするためだったんです。あ
のころ(2月ごろ)、ちょうど新学期から教えることになった
「UNIXを使ったC言語の授業」の予習ができる環境を作る必要があっ
たんです。私はUNIXのエディタとしてはEmacs [注13] を使ってい
るのですが、授業ではvi [注14] を教えるようにいわれたため、vi
をきちんとマスターしておく必要もありました。

 FreeBSDのインストールには、いろいろと苦労したんですよ。順
番に説明しますね。あの付録のCD-ROMに収録されていたFreeBSDが
読めるのは、SCSI対応のCD-ROMドライブだったんです。

 私のPC/AT互換機のCD-ROMドライブはティアック製で、規格が違っ
ていたため、読み込めなかったんです。そこで、MS-DOSを使ってハー
ドディスクにCDの内容(FreeBSDのソース)をすべてコピーし、そ
れからインストールを開始することにしました。

 やっとインストールが開始できたと思ったら、インストール開始
の画面が、まったく表示されないんです。本体は動いている音がし
ているし、キーボードの入力も受け付けているようだけど、ディス
プレイが真っ黒のまま……。これじゃ、どうにもならない、という
ことで詳しい友人に聞いてみることにしました。

 結局、「Mach64 [注15] のビデオ・カード」が悪かったようで、
友人が一時的に別のボードに取り替えてくれたら、ちゃんとインス
トール開始画面が出てきて、無事インストールできました。

Y:えっ? 一時的に別のものに取り替えたということは、インス
トール終了後は元のボードに戻したということですか? いま、こ
のパソコンの中に入っているのは、悪い方のボードってことですか?

T:そうですよ。

Y:それは不思議ですね。FreeBSDのインストール・プログラムを
動かしたときだけビデオ・カードの調子が悪くなるなんて。

T:たまたま「相性の悪いソフト」だったんでしょうね。あるみた
いですよ、そんなことも。

Y:持つべきものは友人ですね。「一時的に取り替えるビデオ・カー
ドを持って来てくれる友人」なんて、そう簡単にいるとは思えない
けど……。:-) とりあえず、無事、インストールできてよかったで
すね。


*FreeBSDインストール後にBOWを知る

T:苦労してインストールしたFreeBSDなんですけど、結局、あま
り使ってないんですよ。その直後にBOW [注16] の存在を知り、そ
ちらを使うようになりましたので(画面1)。

Y:私たちの周りで、いま、話題のBSD on Windows(BOW)ですね。
「Windowsの上でBSD系UNIXの端末環境を実現してしまう」なんてす
ごい発想ですよね。

T:これのインストールは、単にバイナリを読ませるだけなので、
ものの10分ぐらいで終わりました。本当にあっけないほど簡単でし
た。BOWのシステム自体は、2Mバイト弱しかないんですよ。

 これで私がUNIXでしたかったこと(viを使って、C言語のプログ
ラムを組んで、コンパイルして動くかを確かめる)は、できてしま
うので、わざわざFreeBSDを使う必要がなくなってしまったんです。
それにBOWだと、動いたCのプログラムのリストを、そのまま
Windowsのワープロに取り込んで、授業のプリントを作ることもで
きるので、より便利だったのです。FreeBSDを使おうとすると、い
ちいちブートし直さなければいけないでしょう。

Y:私の知っているBOWユーザーは、自宅にあるプリンタがWindows
に対応しているので、BOWの上で作ったファイルだと簡単に印刷で
きるのがよいといってました。最近、私たちの周りのFreeBSDや
386BSDユーザーがBOWに流れているのは、そんな理由もあるのでしょ
うね。

T:UNIXのエディタ(Mule [注17] あるいはvi)、高機能シェル、
UNIXのプログラミング環境は、BOW上で問題なく使えます。たとえ
ば、BOWの上でMuleを使って文書ファイルを作成したり、gcc [注
18] (GNU Cコンパイラ)を動かしてプログラミング開発をするこ
ともできるし、bash [注19] やtcsh [注20] などの高機能シェルを
利用することもできます。ただし、BOWは本物のUNIXではありませ
んから、ファイル・システムがらみの制限が、Windows(MS-DOS)
と同じなんですね。たとえば、ファイル名の文字数は、8文字プラ
ス拡張子3文字で、大文字と小文字を区別しないし、ハード・リン
クやシンボリック・リンクの機能はないんです。

Y:BOWを使うためには、その制限について知っておく必要がある
というわけですね。そのほかにも、知っておくべきことはあるんで
しょうね。

T:BOWでは、BSDアプリケーションから出されたBSDのシステム・
コール [注21] をBOWが実装しているシステム・コールに変換して、
BOWカーネルなどによって処理できるようにしているんですね。BSD
のシステム・コールが32ビットAPI [注22] なので、Windowsの16ビッ
トAPIでエミュレート [注23] しながら動いているんです。それか
ら、NetBSDやFreeBSDの Shared Library [注24] もサポートしてい
るんですよ。

 さらに、DOSでは、ファイルの指定はAドライブ、Bドライブとい
う概念で表現されるのに対して、UNIX のファイル・システムは、/ 
(ルート)を頂点とした単一のツリー構造になっていますよね。
BOWでは、UNIXのツリー構造のファイル・システムと、ドライブと
いう概念のあるDOSとの橋渡しをして、UNIXからもDOSのドライブに
アクセスできるようにするために、ドライブ・ファイル・システム
という概念を導入しています。

 たとえば、Bドライブをrootのドライブとした場合、Bドライブの
下のtmpというディレクトリの下にある「t」というファイルのフル・
パスは、/tmp/tとなります。Bドライブの下に、仮想的にdfsという
ディレクトリがあることになり、その下に、Aドライブ、Cドライブ 
が位置付けられるため、Aドライブの下にあるtextという名前のファ
イルは、/dfs/a/textという形で表現されます。

Y:なるほど。


*電子メールで実現する在宅勤務

T:実は、隣の部屋にもう1台Mac(PowerBook 145B)があります。
これはモデム(14,400bps)を接続して、インターネット接続用に
使ってます。主に学校にアクセスしていますが、「インターネット
京都」 [注25] というネットワーク・プロバイダにも入っています。

 人間が電話をかけるより、Macがピポパピポって電話をかける方
が圧倒的に多いんですよ。電子メールを読み書きしない日はないけ
ど、誰にも電話をかけない日はいくらでもある。

Y:私もそう。それ、いまの時代では普通ですよ。:-)

T:電子メールは便利ですよね。私、電話をかけるのは嫌いなんで
す。電話は、そのとき相手が何をしているか分からないでしょう。

Y:たしかに、電話によるインタラプトって強烈ですよね。どんな
ことをしていても、最優先することになるわけだから。

T:電話をかけるのには抵抗があって、でも、手紙を書くほどの用
事でもない場合、電子メールがちょうどいいんですよね。だから、
新しく知り合った人には、何より先に電子メールのアドレスを聞い
てしまいます。メール・アドレスを持ってないとすごくショック。
電子メールが使えない友人と、連絡をとり続けるのは大変な労力が
いるでしょう。

 仕事関係にしても、電子メールはものすごく活用してます。電子
メールが読み書きできると、家でほとんどの仕事ができちゃうんで
すよね。

Y:家で仕事をしていると集中力も高まって、能率も上がりますよね。

T:私は基本的に出かけるのが嫌いだから、家ですべてのことをで
きるのがうれしいんです。いろいろなマシンを家に置いているのも
そのためです。

 私の実家はお寺で、子供のころから「大人は家で仕事をするもの」
だと思ってました。両親も祖父母も家が仕事場だったから。

Y:寺尾さんの場合、「大人は家で仕事をする」がデフォルトなん
ですね。:-)

T:家で商売をやっていてもそうだろうし、農家でも昼にはみんな
が家に戻ってきてご飯を食べたりするわけだから、「家が仕事場」
というのは、そんなに驚くことでもないと思うんですよ。

 だから、「家でほとんどの仕事ができてしまう」のが、私にとっ
て自然な姿なんです。ただし、家で仕事をしていると運動不足には
なりますけれど。

Y:そう、そう。込んだ電車で、もみくちゃにされたり電車に乗り
遅れそうになって走ったりするのが、実はいい運動になってるんで
すよね。スポーツ・ジムに通わなくても、1日に必要なエクササイ
ズができる……。:-)

T:でも、家でほとんどの仕事ができてしまうと、人と話をする機
会が減ってしまうのも欠点です。人と話をすることの意義ってすご
く大きいでしょう。いくらメールでやり取りができたとしても、顔
を合わせて話すのとは、ぜんぜん違うわけだし。電子メールなどの
文字にすると、すべてが平坦になってしまうでしょう。顔を合わせ
て話す場合なら、熱っぽく話したり冷静に話したりで、強調したり
できるでしょう。とくにね、私は同じ世代の人と話せる機会がなか
なかないだけに、今日はとてもうれしいんです。同じ世代の人だと、
同じような仕事をしていてもしていなくても、やはり共通点が多い
わけですから。

Y:それ、分かります。何気ないおしゃべりから、新しい発見があっ
たりしますからね。今日は、どうもありがとうございました。



[注1] 切替器

ここで使われていたものは、関西電機製KSW-DB 2-WAY MONITOR
SELECTOR。


[注2]  寺町

東京の秋葉原、大阪の日本橋に相当する、京都の電器屋街。


[注3]  PLASMA VISION

メッツから発売されているWindows用のワープロソフト。5,980円で、
簡易図形も描ける低価格ワープロ。


[注4]  Paint Shop Pro

Windows用のグラフィック・ソフト。シェアウェア版がパソコン通
信などで入手できるが、一般商品としてもパーソナルデータファク
トリーから1万5,000円で発売されている。


[注5]  いろいろな画像データ形式

まめちしき参照。


[注6]  Flash-It

Nobu Toge氏によるMac用の画面キャプチャ・ツール。15ドルのシェ
ア・ウェア。


[注7]  パッチワーク・キルト

patchwork quilt。布と布をつなぎ合わせてデザインを作り、縫い
合わせる手芸。ちなみにpatchとは、つぎはぎ用のあて布のこと。


[注8]  Aldus SuperPaint

アドビシステムから発売されているMac用のグラフィック・ソフト。
1本でドローとペイントの両方の方法で描画できる。価格2万9,800
円。


[注9]  WinKnit

金杉悦子氏によるWindows用の編物製図ソフト。NIFTY-Serveの手芸
フォーラムに登録されているフリー・ソフトウェア。


[注10]  手芸とコンピュータ

日本ではあまり見かけないが、アメリカではパッチワーク用、編物
用、刺繍用などの個人向けソフトが販売されている。


[注11]  FreeBSD

Linux、NetBSDと並ぶ、フリー PC UNIXの一つ。今月号(95年10月号)
の付録 CD-ROM に FreeBSD 2.0.5-950622-SNAPが収録されている。


[注12]  2月号付録

2月号(95年2月号)に収録されていたのは、FreeBSD 2.0α版。


[注13]  Emacs

MITのRichard Stallman氏によって開発され、Free Software
Foundationからソース・コードが無償で配布されているエディタ。
豊富な機能と拡張性が人気の秘密。


[注14]  vi

UNIXの標準エディタ。2つのモード(入力モードとコマンド・モー
ド)がある。


[注15]  Mach64 

Mach32 後継の、64ビット・ビデオ・チップ。Mach64 を搭載したビ
デオ・カードをMach64ビデオ・カードという。国内では、加賀電子
とダイヤセミコンの2社が代理店となっている。


[注16]  BOW

バウ。アスキー発行の『BSD on Windows Version』(太田 博志著、
9,800円、3.5インチ2HD 1.44Mバイト・フロッピー、CD-ROM各1枚
付き)で提供されている。


[注17]  Mule

Emacsを強化して、複数の言語に対応できるようにしたもの。Mule
では、ASCII文字やLatin系の文字ばかりではなく、日本語、中国語、
韓国語なども扱える。名前は、“MUlti-Lingual Enhancement to
gnu emacs”のM、U、L、Eから命名された。Muleとは英語でラバと
いう動物のことで、がんこ者、片意地者という意味もあり、GNU 
(英語ではヌーという動物のこと)の動物シリーズに対応している。


[注18]  gcc

GNU(グニュー:米国Free Software Foundation が無償で配布して
いるソフトウェアの総称、あるいはプロジェクトの名前)から提供
されているCコンパイラの名称。ジーシーシーと発音。gcc は、伝
統的なCの文法とANSI Cの文法の両方を解釈することができるうえ
に、高度な最適化を行う。


[注19]  bash

GNU Bourne-Again シェル。バッシュと発音。sh(Bourne シェル。
ジョブ制御機能を持っていない)をもとに機能拡張されたもので、
csh、ksh(UNIX System V の標準シェルで、コマンド・ライン編集
機能、ジョブ制御機能、エイリアス、シェル関数、プロセス置換な
どの機能を持つ)のいくつかの機能を追加したもの。


[注20]  tcsh

ティーシーシェルと発音。csh(Cシェル)と互換性があり、csh 
に、コマンド・ライン編集機能、ビジュアルなヒストリ機能、補完
機能などの機能が強化されたもの。


[注21]  システム・コール

カーネルと呼ばれるUNIXを制御しているOSの核へ、アプリケーショ
ンが発行するリクエストのこと。


[注22]  API

Application Programming Interfaceの略。アプリケーション側か
ら、外界の環境を制御するためのプログラミング上の規約。


[注23]  エミュレート

emulationの動詞形。計算機の互換性を実現するための手法の一つ。


[注24]  Shared Library

C言語の標準入出力ライブラリなど、アプリケーションから頻繁に
使われる関数が登録されたライブラリを、アプリケーション実行時
に動的にリンクしてしまうもの。


[注25]  インターネット京都

入会金2,000円、個人の場合の年会費6,000円という、画期的な価格
設定を行っているネットワーク・プロバイダ(ドメイン名は、
kyoto-inet.or.jp)。対象者は、原則として、京都市に住所を有す
る、あるいは京都市に事務所を有する企業に勤務する(京都市の学
校に在学する)個人または団体。


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UNIXまめちしき@

*画像データ形式いろいろ

いろいろな画像データ形式に対応している"Paint Shop Pro" で使える、
形式の種類を、以下に紹介します。

形式名 概要

CLP	Windows Clipboard 形式
CUT	Dr. Halo 形式
DIB	マイクロソフトがWindows用に定めた形式:Device Independent Format
	(拡張子として BMP と RLE が用いられる)
GIF	米国の大手ネットワークCompuServeの定めた形式:
        Graphics Interchange Format
IFF	Amiga 形式
IMG	GEM Paint 形式
JAS	JASC 形式
JFIF	JPEG ファイルの標準化の形式:JPEG File Interchange Format
	(拡張子は JIF)
JPEG	自然画を格納するために考案された形式:
        Joint Phtographic Experts Group
	(拡張子は JPG)
LBM	Deluxe Paint 形式
MAC	Mac Paint 形式
MSP	Microsoft Paint 形式
PhotoCD コダックが提唱したフィルムの画像をCD-ROMに書き込む画像形式
	(拡張子は PCD)
PCX	ZSoft(現在は SoftKey に吸収)の PC PaintBrush 形式
PCI	PC Paint 形式
RAS	Sun Rasta Images 形式
TGA	Truevision のファイル形式:Targa Image File
TIF	アルダス(現在はアドビシステムと合併)のDTP用の形式:
        Tagged Image File Format 
WMF	Windows Meta File 形式
WPG	Word Perfect 形式
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(UNIX USER誌連載「よしだともこのルート訪問記」より)
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