<UNIX USER 誌 の記事取材のこぼれ話(5)>


Last Update : Sep 19 '96 by T.Yoshida
しばらく「こぼれ話」は書いてなかったのですが、 たまには息抜きも必要! ということで、こぼれ話を書きます。

先日(と言っても、もうずいぶん前ですが)、母と、ルート訪問の連載 について話していた時のこと・・・。

私:最近、ルート訪問の取材、知り合いのところによく行くから、
  「よしだともこのルート訪問」じゃなくて、「よしだともこの
  知り合い訪問」だねって言われてる。

母:「ルート訪問」なんだから、知り合いを訪ねていくのは当然でしょう。

私:当然ってことはないと思うけど。

母:ともちゃんが知り合いのところを訪ねるのが、ルート訪問なんでしょう。

私:えっ?

母は、「よしだともこのルート訪問」のルートという言葉に、「スーパー ユーザ」、すなわち、システム管理者という意味があるとは夢にも思わず、 root(根)という意味と route(道筋、ルート)という意味から、私が「根」 となって、知り合いのところをわたり歩いて取材して記事を書くのが、「ルー ト訪問記」の意味だと信じていたそうです。


以下は、私とある方(「Aさん」としましょう)との会話です。この方は、コン ピュータ業界の方です。


Aさん:よしださんのダンナ様は、どんな仕事をされているのですか?

私:ATM(エーティーエム)の開発です。入社当時から、ずっとみたいです。

Aさん:ということは、ずいぶんとお若い方なんですか?

私:いぇ、そんなに若くないですけど。私より年上だし・・。

Aさん:ということは、入社されたのが、わりと最近なんですね。

私:いぇ、入社も私より先だから、10年以上前です。

Aさん:そうなんですか。(しばし沈黙。)
    あ、その ATM って、銀行にある ATM のことですか?

私:そうですけど・・??

この会話は、初めて私が、ATM に、銀行の Automatic Teller Machine 以外の 意味があることを知った時のものです。私の名誉のため、それが、つい最近 のことではなく、数年前だという事を書き加えておきましょう。:-)

で、銀行に置かれているATM 以外の ATM とは、通信分野の用語です。用語集 などに書かれている説明は、次のような感じです。

ATM
Asynchronous Transfer Mode。非同期転送モード。セル・リレーにおける ITU-TS(国際電気通信連合電気通信標準化セクタ)の標準で、音声、画像、デー タなどの多種類の情報を、「セル」と呼ばれるヘッダ付きの短い固定長パケット (53バイト)に必要数割り当てることで、統一的に扱う方式。セルの形式を固 定することで、プロトコルを簡略化しハードウェアで処理することができるた め、高速な交換、多重化が実現できるなどのメリットがうまれる。

これを読んでも、よくわかりませんね(まぁ、すんなりわかる人もいるの だろうけど・・・)。

そういう方は、10月18日(1996年)発行の、UNIX USER 11月号の「ルート訪問記」 を読みましょう。:-) ATM-LAN の実例を、取材記事として紹介しています。

では、また。



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