先日(と言っても、もうずいぶん前ですが)、母と、ルート訪問の連載 について話していた時のこと・・・。
私:最近、ルート訪問の取材、知り合いのところによく行くから、 「よしだともこのルート訪問」じゃなくて、「よしだともこの 知り合い訪問」だねって言われてる。 母:「ルート訪問」なんだから、知り合いを訪ねていくのは当然でしょう。 私:当然ってことはないと思うけど。 母:ともちゃんが知り合いのところを訪ねるのが、ルート訪問なんでしょう。 私:えっ?母は、「よしだともこのルート訪問」のルートという言葉に、「スーパー ユーザ」、すなわち、システム管理者という意味があるとは夢にも思わず、 root(根)という意味と route(道筋、ルート)という意味から、私が「根」 となって、知り合いのところをわたり歩いて取材して記事を書くのが、「ルー ト訪問記」の意味だと信じていたそうです。
以下は、私とある方(「Aさん」としましょう)との会話です。この方は、コン ピュータ業界の方です。
Aさん:よしださんのダンナ様は、どんな仕事をされているのですか? 私:ATM(エーティーエム)の開発です。入社当時から、ずっとみたいです。 Aさん:ということは、ずいぶんとお若い方なんですか? 私:いぇ、そんなに若くないですけど。私より年上だし・・。 Aさん:ということは、入社されたのが、わりと最近なんですね。 私:いぇ、入社も私より先だから、10年以上前です。 Aさん:そうなんですか。(しばし沈黙。) あ、その ATM って、銀行にある ATM のことですか? 私:そうですけど・・??この会話は、初めて私が、ATM に、銀行の Automatic Teller Machine 以外の 意味があることを知った時のものです。私の名誉のため、それが、つい最近 のことではなく、数年前だという事を書き加えておきましょう。:-)
で、銀行に置かれているATM 以外の ATM とは、通信分野の用語です。用語集 などに書かれている説明は、次のような感じです。
ATMこれを読んでも、よくわかりませんね(まぁ、すんなりわかる人もいるの だろうけど・・・)。
Asynchronous Transfer Mode。非同期転送モード。セル・リレーにおける ITU-TS(国際電気通信連合電気通信標準化セクタ)の標準で、音声、画像、デー タなどの多種類の情報を、「セル」と呼ばれるヘッダ付きの短い固定長パケット (53バイト)に必要数割り当てることで、統一的に扱う方式。セルの形式を固 定することで、プロトコルを簡略化しハードウェアで処理することができるた め、高速な交換、多重化が実現できるなどのメリットがうまれる。
そういう方は、10月18日(1996年)発行の、UNIX USER 11月号の「ルート訪問記」 を読みましょう。:-) ATM-LAN の実例を、取材記事として紹介しています。
では、また。