<UNIX USER 誌 の記事取材のこぼれ話(2)>


Last Update : Sun Nov 12 '95 by T.Yoshida
今回は、私が取材に行くときの七つ道具を紹介しましょう。

まず「カセットテープレコーダ」「カセットテープ」「電池」 です。たまに、 テープや電池を忘れてしまい、取材先への道中で購入することもあるのですが、 いつもはこれらをディスカウント・ストアーで買っている私にとって、町中の 電器屋さんで買うテープや電池の値段の高いこと!そして、私は誓うのです。 「今度からは絶対に忘れないぞ」と。

次に「カメラ」「フィルム」です。私の使っているカメラは、 パノラマにもなる タイプなのですが、一度、取材の写真を撮っている最中に無意識のうちにパノラマ に切り替えてしまい、取材させてもらった方(人物)を、パノラマで何枚も撮して しまったこともありました。現像されてから気がついてびっくり。

ところで、いつも私がフィルムの現像をしている写真屋さんでは、受け取りに 行ったとき、出来上がった写真の1枚目を見せて「これですね」と確認される のですが、なぜかその瞬間が私には照れくさいのです。ほとんどの場合、 私が写真を撮っている人物は男性なので。写真屋さんに「この女の人、いつも 違う男性の写真を現像しているな」って思われたらどうしようなんて思ったり して。私の考えすぎだということはわかっているのだけど。

七つ道具のうちの6つ目が、「取材先への手土産」です。だいたいの場合、 お菓子類を持っていくようにしているのですが、「シュークリーム」を買う ケースが多いです。 なぜか?単に自分が好きだからという簡単な理由からなのですが、より深く、 その奥にひそむ心理を分析してみると、次のようになります。

・ケーキだと、お皿やフォークがないと食べにくいし、コーヒーなども飲みたく なる。シュークリームだと手で食べられるし、飲み物がなくても(お茶でも) なんとかなる。

・「和菓子の箱」を渡すと、「どうも、ありがとう」とそのままになるケースが 多く、そうなってしまうと、残念ながら私の口に入らない。その点、シュークリ ームには「今日中にお食べください」というシールが派手に貼ってあるので、 その場で「食べましょう」となる可能性が高い。

1つ目の理由は、自分でも「なんて鋭い分析なんだ!」と思うのですが、 2つ目の理由は、食い意地がはっていることの証明のようで、恥ずかしいです。 でも、ちょっと言い訳をすると、取材先に「午後1時」とか「午後2時」に行こう とすると、昼食を12時より前に食べるケースが多いんですね。だから、取材が 終わった頃には、ちょうどお腹がペコペコで、帰りのエネルギーを蓄えるために、 甘いものは必須なんですよ。:-) 

ちなみに、シュークリームはタカラブネのものが気に入ってます。 カスタードクリームと生クリームの両方が入っているので。

それから、手土産には「ミスタードーナツ」を持っていくこともあります。 ドーナツもシュークリームと同じぐらい好き、という理由の他に、「ミスター ドーナツ」は、集めたカードの点数が10点になると粗品がもらえるからです。 大人のくせに、あの粗品をもらうのが楽しみで。「何色になさいますか?」 なんて聞かれると、実物の色を見せてもらってから慎重に選んだりしています。 (あまり長い時間、迷っていると、アルバイトの店員さんにイヤな顔をされ る場合もありますが。)

取材の七つ道具の最後の7つ目は、地図や時刻表などです。私は極度の方向音痴 なので、地図は自分で見るためというより、迷子になったときに、そのあたり を歩いている人に「ここに行きたいのですが」と示すのに必要なのです。私って、 方向音痴なくせに、見知らぬ土地をふらふら歩くのが好きなんです。だから、 迷子になる確率も高い。でも、迷子状態でふらふら歩くのも、それほど苦にならない タイプで、「これぞ!取材旅の醍醐味」なんて思ったりもします。

では、また。



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